無在庫転売のような悪質な販売方法の取り締まりについて
8月9日にヤフーショッピング出店者向けに、不正対策を強化する旨の連絡がありました。
参考:【ご注意】無在庫転売のような悪質な販売方法の取り締まりについて
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今回は具体的に、①無在庫転売、②他ECからの直送等について対策を強化するとのことです。
内容を見ていきましょう。
対策強化をする不正行為の例
1. 無在庫転売
(1)該当箇所:ショッピングストア利用約款第1編第3章第21条1項
該当文言:出店者は、商品が確保できていない場合、商品を適正に利用するために必要な権利を移転できない場合、または役務提供ができない場合、出品してはなりません。
(2)該当箇所:Yahoo!ショッピングストア運用ガイドライン 第 1 章 – 第 2 -6
該当文言:6 商品の在庫が確保されていないにもかかわらず商品掲載をおこなう見せかけ販売や、その商品の人気が高いように見せるようなランキング不正操作などの客引き行為をおこなうことは禁止します。
上記の各規定により、在庫が確保されていないにもかかわらず、商品掲載を行うなどの行為はショッピングストア利用約款およびYahoo!ショッピングストア運用ガイドライン違反です。
このような販売方法は、発送前にキャンセルとなるケースが多く、お客様の満足度の低下につながるため、早急にお止めください。
2. 他ECからの直送等
該当箇所:Yahoo!ショッピングストア運用ガイドライン 第 1 章 – 第 3-2-(3)ア、イ 該当文言:(3)その他の禁止行為
以下の行為は禁止します。
ア Yahoo!ショッピングの注文情報をもとに、出店者様がAmazon.co.jp等の通販サイトやフリマアプリにて注文を行い、お客様へ商品を配送すること
イ Amazon.co.jp等の通販サイトの商標、ロゴ、名称等が確認できる箱その他の包装・梱包材を用いて、お客様へ商品を発送すること
上記の規定により、お客様のご注文情報をもとに、Amazon.co.jp等の他のECサイトで注文を行い、お客様へ直送することはYahoo!ショッピングストア運用ガイドライン違反です。
このような行為は、個人情報管理の観点で法令違反となる可能性もあるため、お客様からの申告等があった場合は、調査を行ったうえで厳しく取り締まりを行います。
また、同じくAmazon.co.jp等のロゴや名称が入った箱や包装での発送もYahoo!ショッピングストア運用ガイドライン違反です。
なお、いずれの行為につきましても、ご出店者様のストアページ、および注文完了前のページにおいて上記のような内容に許諾させるような記載がある場合であっても、ショッピングストア利用約款およびYahoo!ショッピングストア運用ガイドライン違反とみなす可能性がございます。
万が一該当の行為をしている出店者様がおりましたら、早急にお止めください。
実際どのようなことが考えられるか?
今回はあくまで注意喚起です。
ガイドライン自体はかなり前に変更されています。
しかしながら、守っていない店舗が多いということになります。
以前から、取り締まりが厳しくなるとアマゾンから直送の店舗は減り、規制が緩くなるとアマゾンからの直送が増えというのを繰り返しています。
いまは直送の店舗がかなり増えているタイミングです。
無在庫を教える側も、直送を教えているところがかなりあります。
1回分の送料分が浮けばその分安く提供しても利益が出せるようになり、ライバルとの競争にも優位になります。ただし、お客さんからヤフーショッピングに通報が行けば、いずれ休店・退店となります。
直送は明らかにガイドライン違反です。
では、無在庫はどうなんだ!?というところですが、
出店者は、商品が確保できていない場合、商品を適正に利用するために必要な権利を移転できない場合、または役務提供ができない場合、出品してはなりません。(ショッピングストア利用約款第1編第3章第21条1項)
6 商品の在庫が確保されていないにもかかわらず商品掲載をおこなう見せかけ販売や、その商品の人気が高いように見せるようなランキング不正操作などの客引き行為をおこなうことは禁止します。(Yahoo!ショッピングストア運用ガイドライン 第 1 章 – 第 2 -6)
商品が確保できていない場合 ⇒ 確保できている
商品の在庫が確保されていないにもかかわらず商品掲載をおこなう見せかけ販売 ⇒ 確保できている
キャンセル率が高い店舗を除き、お客さんに商品が届けられていれば、規約には引っかからないということです。最終判断はあくまでヤフー側ですが。
ヤフーショッピング側は実際に在庫があるかどうか、明確に答えを出すことができません。
アマゾンや楽天市場に出店している販売者も多く、どこに商品があるかはわからないからです。
しかしながら、直送についてはアマゾンの箱でお客さんに届けばアウト。という明確な判断ができます。
おそらくですが、倉庫を利用し転送している店舗は生き残り、直送している店舗は潰されていくのではないかと思います。
これはいままでもそうでした。
結論
直送は明確なガイドライン違反。
無在庫は商品が確保できていない場合、ガイドライン違反となります。
今回、ヤフーショッピングがどの程度、本気を出してくるかは不明です。時間の経過とともにわかってくると思います。
ヤフーショッピングが無在庫転売を嫌っているのは、明らかです。
稼げているうちに、早めにビジネスモデルを転換しましょう。