ヤフーショッピングのSEO(検索順位)対策【2021年版】
価格競争よりも大事なこと、それは検索上位に自分のショップの商品が表示されることです。
クリック率は上位10商品で約50%を占めると言われます。
ヤフーショッピングの場合、約70%が検索経由での販売になります。
検索経由はトップページの検索窓と、カテゴリ経由のものになります。
無在庫販売でも有在庫販売でもSEO対策をすることにより売上を伸ばすことができます。
ヤフショのSEOのルールは楽天やAmazonとは異なり、正式に公表されているものがあります。
それをきちんと対策することでも十分に効果があります。
ヤフーショッピングのSEO対策とは
SEO対策(Search Engine Optimization)とは、キーワード検索したときに検索結果で自身のサイトを見てもらいやすくするために行うものです。検索エンジン最適化とも呼ばれます。
ヤフーショッピングのSEO対策とは主に2つあり、1つがヤフーショッピング内のSEO対策、もう1つがヤフーショッピング外(Yahoo!JAPANやGoogleなど)のSEO対策になります。
ヤフーショッピング内SEO
TOPページの検索窓に探している商品のキーワードを入れたときに、何番目に表示されるかのことです。
おすすめ順の最初の4つはストアのイチオシという広告枠となっています。実質5番目に表示される商品がSEO順で1位となります。
ヤフーショッピング外SEO
検索エンジンで検索した際、商品に関するキーワードの場合、Yahooショッピングの商品の一部が表示されるようになっています。このようにヤフーショッピングの外から集めることを言います。
基本的にはヤフーショッピング内のSEO対策をしっかりと行い、ヤフーショッピング内で上位表示されるようになると、検索サイトでも表示されるようになる傾向があります。そうするとより多くの人に商品を見てもらうことができます。
ヤフーショッピングの検索項目
検索されたときに上位表示するのがSEOです。
検索される項目には以下のようなものがあります。
商品名(name)
商品コード(code)
キャッチコピー(headline)
商品情報(explanation)
製品コード(product-code)
JAN/ISBNコード(jan)
プロダクトカテゴリ(product-category)
ブランドコード(brand-code)
スペック(spec1~spec5)
商品名以外の項目もありますので、それぞれの情報を正確に入力することで、より検索されやすくなります。
特にJANコードや製品コード(型番)などは決まった情報なので、それらの情報がある場合はできる限り記載するようにしましょう。
ヤフーショッピングのSEOはポイントにより決まる
商品ごとにポイント(商品スコア)が設定されています。
これらを参考にヤフーショッピング独自の基準で表示順位が決まります。
定期的に見直されているため、これをやれば正解という答えはありません。
ヤフーショッピングが公表している商品名SEOのルール
お客さんが検索しやすくするためにヤフショ側でルールが定められております。
それに則って商品名を記載するのが正解に近くなります。具体例を挙げながら順番に見ていきましょう。
商品名内の先頭キーワードとのマッチ
検索キーワードが最初にマッチした単語の位置から前にあれば加点、後ろだと減点
例 お客様がiPhone X のケースを探していると仮定してみる
①iPhone X ケース ブラック
②最新版 2020 iPhone X ケース ブラック
この場合①の方がSEO対策としては良い。
複合語対策
2単語以上で検索された際、検索結果で単語間の距離が近いほど加点、単語間の距離が離れるほど減点
例 お客様が 「レゴブロック 75257」というキーワードで商品を探していると仮定してみる
①レゴ(LEGO) スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン(TM) 75257
②レゴブロック 75257 スターウォーズ ミレニアムファルコン レゴジャパン 正規品 新品
この場合②の方がSEO対策としては良い。
商品名内の修飾文字
減点対象文字が含まれた回数で減点
【】[]!!★☆◆≪≫■<>♪○◎※◇〇□△▲▼▽
商品名にこれらが含まれる場合は、削除しましょう。
ポイントは回数なので、【最新版】とかの表記では2倍の減点が課せられます。
ウリタスの場合は、商品名で装飾文字検索して削除しましょう。
編集ロックするのを忘れずに。
プロダクトカテゴリ名マッチ
検索キーワードが、プロダクトカテゴリとマッチの場合、加点
無在庫ツールのほとんどが自動で設定するので、ほとんど対策する必要はないです。
定期的にプロダクトカテゴリは変更がありますので、特に良く売れている商品は見直しをしましょう。
販売個数 商品ページ ページビュー数
商品の販売個数に応じた加点
商品ページのページビュー数に応じた加点
売れた商品がさらに売れることがあるのはこのためです。
売れれば上位表示されやすくなります。
商品名(文字数)
商品名が平均分布以上に長いものは減点
送料無料対応
送料無料設定をしている場合、カテゴリリストで加点
無在庫ショップは特にこだわりがなければ、送料無料で始めるべきです。
ポイント倍率設定
ストア負担のポイント設定をしている場合、カテゴリリストで加点
利益がそのまま削られることになります。費用対効果を見ながら使うのが良いでしょう。
英語文字入れ
検索キーワード同様の英字が入っていると加点
ただし、一部文言に限る
例)
ワイン・・・wine 日本語でもワインと読むため〇
母の日・・・mothers day 日本語では母の日でないため×
その他
商品情報にキーワードばかりを入力するのは△
キャッチコピーに商品名と同様の文言を記入〇
商品名を決める際に1番重要なこと
上記は記載のルールです。
それよりも大事なことはお客さんが欲しい商品を探すときに使うキーワードです。
たとえば、青汁を例に取ってみましょう。
あなたが青汁を欲しいときに何と検索するでしょうか?
ただ単に「青汁」と検索する人もいますが、素材をもう少し詳しく書く人もいると思います。
たとえば、「大麦若葉 青汁」や「ケール 青汁」といったような具合です。
お客さんが良く検索をするキーワードを見つける方法があります。
①サジェストワード
試しに検索窓に文字を打ち込んでみてください。
この時に出てくる候補のことをサジェストワードと言います。
多くのお客さんが検索するため、ヤフショ側が検索をより楽に行えるように表示をしているのです。
お客さんからみれば探しやすくするためですが、ショップ側からするとお客さんのニーズを知ることができます。近頃はだんだんと暑くなってきたため、空調服やクーラーボックスなど冷やす系のワードが良く検索されていることがわかります。
②検索ワードランキング
株式会社クライムファクトリーが提供する検索キーワードランキングの統計データです。
デイリーランキングが100位まで見れ、2017年12月からデータがあるため、1年前の今頃はどんなワードで検索が多かったかを調べることができます。取り扱う商品を選定する際にも参考になります。
Yahoo!ショッピング検索キーワードランキング統計
③トレンド予報
出店者向けに提供されている情報です。月間トレンド予報やトレンド予報 臨時号などがあり、売れそうな商品やキーワードを見ることができます。
トレンド予報はこちら
※店舗にログインしている状態でないと閲覧できません。
SEO対策をする商品の優先順位の決め方
無在庫販売でのSEO対策の優先順位
無在庫の場合は下記の順に対策をしています。
①売れた商品
②PVの多い商品
③PVの低い商品
<実施項目>
①商品名内の修飾文字を消去する
②商品名編集をする
文字数の調整
キーワード順序の見直し
くらいをやれば他の対策をしていないショップとは差別化ができると思います。
売上が伸び悩んでいる人はぜひ試してみてください。
SEO対策をする→PVがアップする→売れる→さらに売れる
自身のショップの商品を良いサイクルに乗せましょう。
有在庫販売でのSEO対策の優先順位
①売れた商品に対してSEO対策する
②売りたい商品に対してSEO対策する
有在庫の場合は仕入れの関係であったり、卸値の関係、新商品など、注力して販売したい商品があるケースも多いと思います。そのため、売りたい商品を集中的に対策し、販売数を伸ばすケースが多々あります。
一度上位表示されるようになったら、キープを意識しつつ、順位が下がってきたら、また力を入れて対策するなど、日々の状況に合わせてメンテナンスをする必要があります。そのときに役立つのがツールです。
【youtube】SEO対策 実践編
SEOの効果のチェックには順位チェックツールがおすすめ
SEO対策を行ったら、必ず期間を少し空けて有効な策であったかの確認をする必要があります。
対策をやってそのままではやる意味がありません。
時間をかけてやるからには表示順位が上がり、売上に寄与するものでなければいけません。
SEO対策後、検索順位を毎回毎回ヤフーショッピングで検索して何番目に表示できるかをチェックするのは非常に面倒です。ツールを使うようにしましょう。
たとえば、
・商品名を変えて変化を見てみる
・PRオプションの料率を変えて変化を見てみる
・ポイント倍率を変えて変化を見てみる
・価格を変えて変化を見てみる
様々なケースが考えられます。
1件あたりチェックに2分かかっているとすると、1時間で30件を見ることしかできません。
これではいくら時間があっても足りなくなってしまいます。
私が順位チェックにこれまでに使ってきた中でおすすめのツールを2つご紹介します。
YS Tracker(ワイエストラッカー)
自身のショップでターゲットとしているキーワードを登録し、順位をチェックできるツールです。
1000キーワードまで登録でき、デザインもシンプルで使いやすいです◎
現在もこちらを使っています。
YS Trackerはこちら
Yahoo!ショッピング検索順位調査ツール(アルゴノーツ)
昔からあるツールなので、ユーザーは一番多い。
使ってみましたが、操作性は△
アルゴノーツの検索順位調査ツールはこちら
両方とも無料期間がありますので、一度使ってみると良いと思います。
表示順位が1位なのか2位かでも売上に大きく影響しますので、短時間でチェックできるツールを使って行うようにすると良いと思います。
私が初めてSEO対策を行った時のこと
私も最初からSEO対策をやっていたわけではありません。
売上が伸びていくにつれ、日々の業務にも慣れてきて、何をやったらいいかが明確になっていきます。
その中で売上を上げるための施策としてSEO対策に取り組むようになりました。
やって気付いたことは、順位が思った以上に大きく変動していたことです。
売れる時期と売れない時期の裏では、表示順位の変動が頻繁に起こっていることがそのときはじめてわかったのです。
安定して売上を上げるためにぜひSEO対策を行ってみてください。